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カテゴリー別アーカイブ: 日記

第9回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

タクミ工業株式会社、更新担当の中西です。

 

さて

今回は、騒音

ということで、解体工事現場での実践的な騒音対策とその特徴を詳しく解説します。

 

解体工事は、住宅地や都市部などの生活空間と隣接して行われるケースが多く、騒音問題は最も多く寄せられる苦情のひとつです。法的な規制だけでなく、住民感情や作業効率の観点からも、騒音対策は極めて重要なテーマです。


騒音の主な発生源

解体工事における騒音の多くは、以下の作業から発生します:

  • 重機による構造物の破砕

  • ハツリ作業や鉄骨切断

  • 運搬用トラックのエンジン音や積載音

  • コンクリート・アスファルトの破砕

これらは100dBを超えることもあり、騒音規制法や地方自治体の条例に基づいた管理が必要です。


騒音対策の具体例

1. 防音パネル・防音シートの設置

  • 騒音発生源を囲うように設置

  • 防音性の高い「吸音材」入りのシートを使用

  • 高さ2m以上で、すき間をなくすことがポイント

2. 低騒音型機械の使用

  • 破砕機・カッターなどを「低騒音仕様」に変更

  • 「国交省認定の低騒音機種」を選定することで信頼性向上

3. 施工時間帯の配慮

  • 通勤・通学時間帯や早朝・深夜を避けた作業時間設定

  • 「午前8時〜午後6時」の範囲内が一般的

4. 散水・防塵と併用

  • 騒音だけでなく粉じんもセットで抑える

  • 散水で作業中の振動音も多少軽減可能


近隣住民への配慮と対応

1. 事前の説明・あいさつ

  • 工事開始前に「概要説明書」と「粗品(耳栓など)」の配布

  • 作業内容・期間・作業時間帯を丁寧に伝える

2. クレーム窓口の明確化

  • 現場責任者の連絡先掲示

  • 苦情には24時間以内の対応を基本とする

3. 作業中のマナー教育

  • 作業員への「声出し・工具音」の指導

  • 朝礼などで周辺住民の意識づけを共有


騒音トラブルを防ぐ管理体制

  • デシベル計測器での騒音監視

  • 日報・巡回記録での証跡管理

  • 自治体への作業届出と報告書作成

これらを適切に行うことで、万が一のクレーム対応にも信頼性のある対応が可能になります。


解体工事における騒音対策は、「法令遵守」だけでなく「信頼維持」と「安全な作業環境づくり」にも直結します。防音資材の活用、施工方法の工夫、そして何より「周囲への思いやり」が、スムーズでトラブルの少ない現場運営につながります。

 

 

 

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第8回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!

タクミ工業株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

さて

今回は、鉄則

 

 

ということで、今回は、解体工事における鉄則を「安全管理」「計画と段取り」「効率的な解体方法」「環境対策」「法令遵守」「廃棄物処理」の6つの視点から解説し、高品質な解体工事を実現するための重要ポイントを深掘りしていきます♪

 

解体工事は、単に建物を壊すだけでなく、安全性の確保・周辺環境への配慮・リサイクルの徹底・適切な廃棄物処理など、多くの要素を考慮しながら進めなければなりません。不適切な解体は、事故の発生・環境汚染・近隣トラブルを引き起こす原因になります。


1. 鉄則① 安全管理の徹底|事故ゼロを目指す施工

 

① 労働者の安全対策

解体工事は、高所作業・重機作業・粉塵の発生など、建設業の中でも特に危険が伴う作業です。作業員の安全を確保するため、以下の点を徹底する必要があります。

フルハーネス型安全帯の着用を義務化

  • 高所作業では安全帯の使用を徹底し、転落事故を防ぐ。

ヘルメット・防塵マスク・保護メガネ・防音イヤーマフの着用

  • 粉塵・騒音・飛散物による健康被害を防止する。

作業員ごとの役割分担と危険予知活動(KY活動)の実施

  • 解体作業の前に、「どの工程でどのような危険があるか」を確認し、事故を未然に防ぐ。

② 現場の安全管理

解体現場では、事故を防ぐために場内の整理整頓と安全対策の徹底が求められます。

重機作業エリアと人の作業エリアを分離

  • 人と重機が接触するリスクを排除するため、作業エリアを明確に区分する。

防音シート・防塵ネットの設置

  • 近隣への騒音や粉塵の拡散を防ぐため、仮囲いや防護ネットを適切に設置する。

危険物(アスベスト・ガス管・電線など)の事前調査

  • 建物に含まれる危険物を事前に調査し、適切な撤去作業を行う。

2. 鉄則② 計画と段取りの最適化|スムーズな施工のための準備

 

解体工事は、計画が不十分だと工程の遅延や予期せぬトラブルが発生しやすくなります。事前準備をしっかり行い、スムーズな施工を実現することが重要です。

① 事前調査と解体計画の策定

現場の構造調査を実施

  • 建物の構造(鉄骨・RC造・木造など)を確認し、最適な解体方法を選定する。

隣接建物との距離を測定

  • 隣接する建物が近い場合、手作業による解体や防護策の強化が必要になる。

近隣住民への事前説明と配慮

  • 解体工事のスケジュール・騒音・粉塵の対策を周知し、クレームを防ぐ。

② 重機や資材の手配

適切な重機を選定

  • 木造住宅 → バックホー(油圧ショベル)を使用
  • RC(鉄筋コンクリート)造 → 圧砕機・ブレーカー・大型クレーンを導入
  • 鉄骨造 → ガス切断機や解体ロボットを活用

工事用道路・搬出ルートの確保

  • 廃材をスムーズに搬出できるよう、トラックの進入経路を確保する。

3. 鉄則③ 効率的な解体方法の選定|スピードと精度の両立

 

解体工事では、適切な解体手法を選択することで、作業効率を向上させ、コスト削減を実現できます。

上から下へ順番に解体する(順序解体)

  • 高層建築では、上層階から順に解体することで安全性を確保できる。

「分別解体」を徹底し、リサイクル率を向上

  • 木材・金属・コンクリートを分別しながら解体し、リサイクル可能な資源を最大限活用。

爆破解体やワイヤーソーを活用した特殊解体技術

  • 高層ビルや特殊構造物には、ワイヤーソーやダイヤモンドカッターを活用した精密解体が有効。

4. 鉄則④ 環境対策の強化|持続可能な解体工事の実現

 

近年の解体工事では、環境負荷を最小限に抑えることが求められています。

アスベストの適切な除去

  • 飛散防止措置(湿潤化・養生シート)を徹底し、専門業者が除去作業を実施

騒音・振動対策の強化

  • 低騒音・低振動の重機を使用し、作業時間を適切に管理する。

廃棄物のリサイクル率を向上

  • コンクリート → 再生砕石として再利用
  • 木材 → チップ加工し、バイオマス燃料として活用
  • 金属 → 鉄スクラップとして再資源化

5. 鉄則⑤ 法令遵守と適切な廃棄物処理

 

解体工事は、建設リサイクル法や廃棄物処理法など、さまざまな法規制に従って実施する必要がある

建設リサイクル法に基づく「事前届出」の提出

  • 解体工事を行う際は、自治体への届出が義務化されている。

マニフェスト制度を遵守し、適切に産業廃棄物を処理

  • 不法投棄を防ぐため、産業廃棄物の排出・処理の流れを記録・管理する。

資格を持つ作業員による施工

  • 解体工事業登録者・産業廃棄物処理業者の許可を取得している業者のみが適法に工事を行える。

6. まとめ|解体工事の鉄則を守り、安全で持続可能な施工を実現

 

安全管理を徹底し、事故ゼロを目指す
計画と段取りを最適化し、スムーズな施工を実現
効率的な解体手法を採用し、コスト削減と品質向上を両立
環境負荷を軽減し、持続可能な解体工事を推進
法令遵守と適切な廃棄物処理を徹底する

これらの鉄則を守ることで、高品質かつ安全な解体工事を実施し、持続可能な都市開発に貢献できます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

 

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第7回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!


タクミ工業株式会社、更新担当の中西です。

 

 

 

今回は、歴史とその背景について

ということで、今回は、解体工事の歴史とその背景、技術の進化、そして未来への展望について詳しく掘り下げていきます。

 

 

建築物のライフサイクルの終焉を迎えたとき、次に必要となるのが**「解体工事」**です。解体工事は、単に建物を壊すだけではなく、安全性や環境保全、リサイクルを考慮しながら慎重に進められるべき重要な作業です。

しかし、この解体工事がどのように発展してきたのか、またその背景にはどのような社会的・経済的な要因があったのかを深く理解している人は少ないかもしれません。


1. 解体工事の歴史|日本における解体技術の発展

 

① 古代〜中世:木造建築と解体の関係

日本の伝統的な建築は木造建築が主流であり、古代から中世にかけては、**「解体=再利用」**という考え方が浸透していました。

  • 飛鳥・奈良時代(6〜8世紀)
    → 寺院や貴族の邸宅の建築が進むが、木材は非常に貴重だったため、古い建物は解体して材料を再利用するのが一般的だった。
  • 平安時代(8〜12世紀)
    → 貴族の邸宅や寺院の大規模改修の際、柱や梁を再利用する「移築文化」が発展。京都の寺院の多くは、この時代の技術を今でも活用している。
  • 鎌倉・室町時代(12〜16世紀)
    → 武士の台頭により、城郭建築が増えたが、戦乱での破壊・再建が繰り返されたため、戦災後の解体・復興技術が発展

この時代の解体工事は、今のように機械を使うものではなく、職人が手作業で慎重に解体し、資材を再利用する文化が根付いていた。


② 江戸時代:都市部の火災と建築のサイクル

 

江戸時代(17〜19世紀)は、木造建築が密集する都市が発展しましたが、その一方で頻繁に火災が発生しました。

  • 解体技術の発展
    → 大火事が起きた際、延焼を防ぐために**「火除け地」**を作る目的で建物を解体する技術が確立。
  • 短期間での再建
    → 江戸の町は**「建てては壊し、また建てる」**という建築のサイクルが繰り返され、迅速な解体技術が発展。
  • 移築文化の定着
    → 建物の解体後、再利用可能な部材(柱、梁、屋根材など)は市場で取引されることが一般的だった。

この時代の解体技術は、建築の再利用が前提であったため、資源の無駄が少ないサステナブルなシステムが構築されていた。


③ 明治〜戦前(19〜20世紀):西洋建築の導入と解体技術の変化

 

明治時代(1868〜1912年)に入ると、西洋建築が日本に導入され、木造からレンガ・石造・鉄骨建築へと発展しました。

  • 西洋建築の普及
    → 西洋式のビルや洋館の建築が増え、従来の木造解体とは異なる技術が求められるようになった。
  • 耐火建築の導入
    → 1923年の関東大震災を契機に、耐火性のある鉄筋コンクリート造の建築が普及し、これに伴い、解体技術も進化。
  • 手作業から機械式解体へ
    → 石やレンガを崩すには手作業では限界があり、ダイナマイトや鉄球(解体ボール)を使用した解体が行われるようになった。

この時代には、まだ解体業という明確な職業は存在せず、大工や建設職人が解体も担う形で進められていた。


④ 戦後復興と高度経済成長(20世紀後半):本格的な解体業の確立

 

第二次世界大戦後、日本は復興のために大規模な建設ラッシュを迎え、それに伴い解体業が正式な産業として確立されました。

  • 戦後の復興需要
    → 空襲で焼けた都市を再建するため、大規模な解体と再開発が進む。
  • 高度経済成長期(1950〜70年代)
    → 高層ビル・マンション・工場が建設される一方で、古い建物の解体も急増。
  • 解体専用機械の導入
    → 1970年代にはパワーショベルや油圧クラッシャーが導入され、機械化が進む。

この時代には、「解体専門の業者」が次々と誕生し、現代の解体工事の基盤が築かれました。


2. 現代の解体工事|技術革新と環境配慮の時代

 

① 現代の解体工事の特徴

現在の解体工事は、安全性や環境保護の観点から、以下の点が重視されています。

重機を活用した効率的な解体

  • ショベルカーや油圧クラッシャーを使用し、短期間で安全に解体。

廃材のリサイクル

  • 木材・鉄骨・コンクリートを分別し、80〜90%以上がリサイクル可能

アスベスト除去

  • 2006年の法改正により、アスベスト(石綿)を含む建材の適切な除去が義務化。

環境負荷の軽減

  • 防塵・防音対策を徹底し、騒音や粉塵の発生を抑制。

3. 未来の解体工事|持続可能な建築のために

 

近年、解体工事は単なる撤去作業ではなく、「リユース・リサイクル・再生可能な資源の活用」が求められています。

ロボット解体技術の導入

  • 自律型重機や遠隔操作による解体作業が進化中。

ゼロエミッション解体

  • 解体現場で発生する廃棄物の100%再利用を目指す。

3Dスキャン技術を活用した解体計画

  • 解体前に建物をデジタル解析し、最適な手順を設計。

今後は、より環境に配慮しつつ、効率的な解体工事が求められるでしょう。


4. まとめ|解体工事は時代と共に進化する

 

古代〜江戸時代:木造建築の再利用文化
明治〜戦前:西洋建築の普及と解体技術の変化
戦後復興〜高度経済成長:機械化と解体業の確立
現代〜未来:環境配慮型の解体技術へシフト

解体工事は、建築の発展と共に進化してきた重要な技術であり、今後も持続可能な社会のためにさらなる発展が期待されます。

 

 

次回もお楽しみに!

 

 

 

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第6回解体工事雑学講座

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いつも「解体工事雑学講座」をご覧いただき、ありがとうございます。


第6回 解体工事におけるコスト管理と工程最適化

解体工事では、安全・環境対策と同時に、コスト管理と工程の効率化が事業の成否を左右します。適切な原価計算と計画的な工程管理で、無駄を省きつつ品質を確保する方法を詳しくご紹介します。


1. 原価計算のポイント

  1. 直接費と間接費の明確化

    • 直接費:重機リース料、人件費、廃材処分費など、工事量に比例する費用

    • 間接費:現場管理費、安全管理費、仮設設備費など、工期に依存する費用

  2. 単価設定の精度向上

    • 過去実績データをもとに、重機使用時間あたりの燃料費・保守費を算出

    • 廃材運搬距離ごとの運搬単価と処分場の手数料を正確に把握

  3. 見積もりと実績の乖離管理

    • 毎週のコスト実績を見積もりと比較し、差異分析を実施

    • 大きな乖離が発生した場合は、即時原因を調査し、対策を講じる


2. 廃材運搬・処分コストの削減策

  1. 最適ルート計画

    • 廃材処分場への最短ルートをGIS(地理情報システム)で算出

    • 運搬トラックの積載効率を高める荷役計画

  2. 中間処理施設の活用

    • 現場近隣のリサイクルプラントを利用し、搬送距離と時間を短縮

    • コンクリート破砕機を現場配備し、再生骨材化して再利用

  3. 分別精度向上による単価低減

    • 金属、木材、コンクリートなど細分化した分別で、リサイクル率アップ

    • リサイクル品目ごとの買取価格を事前調査し、収益化を図る


3. 工程表作成術と短縮の工夫

  1. クリティカルパス法(CPM)の活用

    • 全作業を洗い出し、最長経路(クリティカルパス)を特定

    • クリティカルパス上のタスクにリソースを重点配分し、遅延リスクを最小化

  2. 並行工程の導入

    • 廃材分別と重機解体を同時進行で実施し、全体工程を短縮

    • 安全ゾーンを設定し、異なる作業班が干渉しないよう調整

  3. デイリー・スタンドアップミーティング

    • 毎朝10分程度で前日の進捗と当日の重点作業を共有

    • 問題点を早期に発見し、即時対応策を決定


4. ICTを活用した進捗・コスト管理

  1. 現場管理アプリ

    • タブレットで作業実績(時間、人数、重機稼働)をリアルタイム入力

    • クラウドでコスト実績と連動し、ダッシュボードで可視化

  2. ドローンによる進捗撮影

    • 定点空撮で現場の廃材残量や重機稼働状況を定期的に確認

    • 画像解析で作業進捗を自動算出し、報告書作成を効率化

  3. BIM連携による数量管理

    • 解体対象モデルから自動で部材数量を算出し、見積もり精度を向上

    • 変更が発生した際は即時モデル更新で、工程とコストに反映


次回予告

次回の第7回では、「解体工事の最新技術と機械化の潮流」をテーマに、

  • 高性能ロボット解体機の活用事例

  • AI搭載重機による自動化施工

  • 3Dスキャナーでの現況把握

など、業界をリードする最新テクノロジーをご紹介します。どうぞお楽しみに!


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第5回解体工事雑学講座

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第5回 解体工事の環境対策と廃棄物管理

解体工事では、安全管理と同時に、環境への配慮も欠かせません。建材や廃棄物を適切に処理し、リサイクルや再資源化を推進することで、地域社会と地球環境にやさしい工事を実現します。今回は、解体工事における環境対策と廃棄物管理のポイントをご紹介します。


1. 廃棄物の分別とリサイクル

  • 現場での分別作業

    • コンクリート、鉄筋、木材、プラスチック、ガラス、石膏ボードなどを種類ごとに分ける。

    • 色分けシートや専用コンテナを設置し、作業員が一目でわかるように管理。

  • 再資源化の流れ

    • コンクリート塊:破砕して再生骨材として再利用。

    • 鉄筋・金属:スクラップ業者へ引き渡し、製鋼原料に。

    • 木材:チップ化してバイオマス燃料や建材として再利用。

  • 分別率向上の取り組み

    • 事前調査で廃材の種類・量を把握し、分別手順を現場計画に組み込む。

    • 定期的な教育・巡回指導で分別精度を維持。


2. 有害物質の適切処理

  • アスベスト(石綿)対策

    • 事前調査でアスベスト含有建材を特定し、除去計画を作成。

    • 専門業者による封じ込め・除去作業を実施し、飛散防止対策(湿潤化、陰圧状態)を徹底。

  • 塗膜・シーリング材の処理

    • 重金属を含む塗膜や古いシーリング材は、専用の密閉容器で回収。

    • 廃棄物処理法に基づく適正処分施設へ搬入。

  • PCB・フロン類の管理

    • 変圧器やエアコンユニットに含まれるPCB、フロンガスは、法令に従い専門業者へ引き渡し。

    • 事前に量と保管状況を把握し、漏洩リスクをゼロに。


3. 騒音・振動・粉じんの低減策

  • 低騒音型重機の導入

    • エンジンマフラーや防音カバーを装備した重機を選定。

    • 騒音レベルを計測し、地域の許容基準以下を維持。

  • 振動対策

    • 小型・低振動の油圧ブレーカーを使用。

    • 振動測定器でリアルタイムに数値を監視し、必要に応じて作業方法を見直し。

  • 粉じん飛散防止

    • 高圧水噴霧装置による散水、養生シート・防塵シートで囲い込み。

    • 作業時間帯を近隣の通学・通勤時間帯とずらし、影響を最小化。


4. 環境負荷低減のための最新技術

  • ドローンによる事前調査・モニタリング

    • 空撮データで廃材量を高精度に算出し、運搬回数を最適化。

    • 進捗管理や粉じん・騒音のホットスポットを早期に特定。

  • BIM連携による廃棄物予測

    • 建物情報モデル(BIM)を活用し、解体対象部材を3Dで可視化。

    • 廃棄物量の自動算出と分別計画の精度向上を実現。

  • IoTセンサーによる環境モニタリング

    • 現場周辺の粉じん濃度、騒音レベル、振動レベルをリアルタイム監視。

    • データをクラウドに蓄積し、報告書作成の省力化と透明性を確保。


次回予告

次回の第6回では、「解体工事におけるコスト管理と工程最適化」をテーマに、

  • 原価計算のポイント

  • 廃材運搬・処分コストの削減策

  • 工程短縮のための工程表作成術

などを詳しく解説します。どうぞお楽しみに!


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第4回解体工事雑学講座

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本日は第4回解体工事雑学講座!

今回は、解体工事における安全管理と対策についてです。

 

 

解体工事における安全管理と対策

 

解体工事は安全管理が最も重要です。

作業中は、重機の使用や高所作業、粉塵の飛散など、さまざまなリスクが伴います。

今回は、解体工事で行われている安全管理と対策について詳しくご紹介します。

 

 

安全管理のポイント

 

作業員の安全教育と装備の徹底

作業員には、事前に解体工事に関する安全教育が行われます。

また、現場での服装や保護具の着用が義務付けられ、安全靴、ヘルメット、手袋、マスクなど、必要な保護具の使用が徹底されています。

 

現場での安全確認と巡回

解体作業中は、現場監督や安全管理担当者が定期的に巡回し、作業内容や安全対策に不備がないか確認します。

危険箇所には標識を設け、万が一に備えて作業エリアの安全を確保します。

 

防塵・防音対策

解体工事で発生する粉塵は、周囲への影響を防ぐため、散水や養生シートによる対策が行われます。

騒音に関しても、防音パネルを設置し、重機の音が外部に漏れないように工夫しています。

近隣住民への説明や配慮も行い、地域に負担をかけないよう努めます。

 

 

以上、第4回解体工事雑学講座でした!

次回の第5回もお楽しみに!

 

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第3回解体工事雑学講座

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本日は第3回解体工事雑学講座!

今回は、解体工事の工程と流れについてです。

 

 

解体工事の工程と流れ~施工の一連のプロセス

解体工事は、準備から工事の完了までいくつかの工程を経て進められます。

今回は、解体工事がどのような流れで進行するのか、具体的なプロセスを順を追って詳しくご紹介します。

 

 

解体工事の流れ

 

現地調査と工事計画の作成

まず、現地調査を行い、建物の構造や材質、周辺環境を把握します。

この情報をもとに、解体工法や重機の選定、粉塵・騒音対策、廃材処理計画を含めた工事計画が作成されます。

周辺の住民や関連施設への影響を考慮し、安全で効率的な工事を実施するための綿密な計画が必要です。

 

仮設工事と養生設置

工事現場周辺には、粉塵や騒音が外部に漏れないよう養生シートや防音パネルが設置されます。

また、工事に伴う安全対策として、足場やバリケードを組み立て、作業エリアの安全確保も行います。

 

解体作業の開始

計画に基づいて解体作業が始まります。

重機を使って外壁や柱を取り壊し、手作業で配管や電気設備の撤去も行います。

建物の構造によっては、解体の順番や方法を工夫し、建物が崩れるリスクを最小限にする工夫が求められます。

 

分別と廃材の処理

 

解体作業で発生する廃材は、リサイクルのために分別処理が行われます。

金属、木材、コンクリートなどの資材をそれぞれ分け、廃棄物を適切に処理します。

再利用可能なものはリサイクル業者へ引き渡し、環境に配慮した廃材処理が行われます。

 

整地と工事の完了

解体作業と廃材処理が完了したら、地面を整地し、次の工事に備えて現場を整えます。

敷地が平らで安全な状態に整えられ、工事が無事に完了となります。

 

 

以上、第3回解体工事雑学講座でした!

次回の第4回もお楽しみに!

 

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第2回解体工事雑学講座

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本日は第2回解体工事雑学講座!

今回は、解体工事の種類についてです。

 

 

解体工事の種類~

建物や用途に合わせた工法

解体工事には、建物の構造や場所、用途に応じた様々な工法があり、それぞれに適した手法で進められます。

今回は、解体工事の代表的な種類と、それぞれの特徴について詳しくご紹介します。

 

解体工事の主な種類

内装解体工事  

内装解体工事は、建物全体ではなく、内部の壁や床、天井、設備のみを解体する工事です。

リフォームやリノベーションの際に行われ、建物の構造には影響を与えずに内装部分だけを解体して、新しいデザインや用途に対応できる状態に整えます。

内装解体は工期が短く、騒音や粉塵も比較的抑えられるため、ビルや店舗の改装で多く活用されます。

 

建物解体工事(建屋解体)

建物解体工事は、建物全体を取り壊し、更地に戻すための工事です。

住宅やビル、工場など様々な構造物が対象となり、建物の規模や構造に応じて重機や手作業を使い分けて解体します。

一般的な建物解体工事では、建物の解体だけでなく基礎部分の撤去も行い、敷地全体を整地するための準備を整えます。

 

RC(鉄筋コンクリート)造解体

鉄筋コンクリート(RC)造の建物は、強度が高く特殊な解体技術が必要です。

大型の重機やコンクリートを破砕する機械を使用し、慎重に取り壊します。

さらに、鉄筋やコンクリートを分別し、リサイクル可能な資材として分別・処理を行うため、専門的な技術が求められる工事です。

 

アスベスト除去を伴う解体工事

古い建物にはアスベストが含まれている場合があり、解体の際に適切な除去処理が必要です。

アスベストは人体に有害な物質であるため、専用の防護具や処理設備を使い、安全かつ環境に配慮した解体工事が行われます。

 

 

以上、第2回解体工事雑学講座でした!

次回の第3回もお楽しみに!

 

 

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第1回解体工事雑学講座

皆さんこんにちは!
タクミ工業株式会社、更新担当の中西です。

 

いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?

風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!

 

さて、本日からシリーズ更新が始まります!

 

タクミ工業株式会社監修!

解体工事雑学講座!

 

記念すべき第1回目のテーマは!

解体工事とは?その役割と重要性についてです!

 

解体工事は、建物や構造物を安全に取り壊し、更地や再開発用地へ整備するための重要な工事です。新しい建物を建てる前段階として行われ、再利用可能な資源を取り出し、環境に配慮したリサイクルも欠かせません。今回は、解体工事がなぜ必要とされるのか、その役割と重要性について詳しくご紹介します。

 

 

解体工事の役割と重要性

 

土地再利用のための第一ステップ
解体工事は、古い建物を取り壊して土地を更地に戻すことで、新たな用途や建築物への転用を可能にします。住宅地の再開発や商業ビルの建設、公共施設の改修など、地域の発展に欠かせない工程であり、都市の機能や美観を維持するためにも重要な役割を果たしています。

 

リサイクルと廃材処理
解体によって発生する廃材は、環境に配慮し、リサイクルや適切な処理が求められます。木材や金属、コンクリートなど、資源として再利用できるものは分別し、可能な限りリサイクルに回すことで、環境保護に貢献しています。廃棄物を減らし資源循環を促す解体工事は、持続可能な社会の実現に欠かせません。

 

安全で効率的な工事のための技術とノウハウ
解体工事では、建物の構造や材質に応じた工事計画が必要です。安全面を確保し、周辺環境や住民への影響を最小限に抑えるため、専門的な知識と技術が求められます。また、騒音や振動、粉塵の対策を行い、近隣環境に配慮した工事が必要です。

 

以上、第1回解体工事雑学講座でした!

次回の第2回もお楽しみに!

 

 

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太田清掃センター解体撤去工事